薬の目的は症状を緩和・治療することです。当然、私達はそのような効果を期待して薬を飲んでいます。しかし、時に期待していた効果とは関係のない働きが現れることがあります。このことを一般的には副作用と呼んでいます。
副作用の例
- 眠くなる
- のどがかわく
- 身体に発疹ができる
- 動悸がする
- めまいがする
- お腹をくだす
副作用には様々な症状があります。副作用の程度も様々で、軽度なものから重度なものまであります。軽度の副作用だと薬の服用を中断したり、医師に相談したりするなどの対応を取らないかもしれません。しかし、重度の副作用では取り返しのつかないこともあります。副作用を感じたらすぐに対応するようにしましょう。
薬の副作用の原因
薬の副作用の代表的な原因は4つあります。
薬の成分によるもの
薬の成分が本来効くべき以外のところで作用したために、副作用が起こることがあります。また、薬の成分が一緒に食べたり、飲んだりしたものの成分と相互作用し、副作用が起こることもあります。
服用者の誤使用によるもの
指示された薬の量よりも誤って多くの薬を服用してしまったりすると、副作用が起こるkとがあります。
服用者の体質によるもの
薬物アレルギーのある場合、特定の成分やそれに似た成分を含む薬を服用すると副作用起こることがあります。
服用者の身体の状況によるもの
薬を服用したときの体調が悪いと、副作用が起きることがあります。体調が悪いと、普段とは免疫や代謝の状況が異なるからです。
副作用を回避するためには
薬剤師の指示に従う
薬局で処方された薬は薬剤師によって服用する人に合った用量・用法に計算されています。症状の改善が見られないからといって、自己判断で過剰に薬を服用するのはやめましょう。
身体の状況を医師や薬剤師に伝える
診療中の会話や質問票の記入で医師や薬剤師に服用している薬や過去の副作用の経験などを伝えましょう。医師や薬剤師が伝えた内容をもとに、副作用のリスクが少ない薬を処方してくれます。
薬の知識を学ぶ
副作用を防ぐには薬の知識を学ぶことも重要です。処方薬の場合は薬剤師の指示に従えばいいですが、市販薬の場合は自己判断で薬を選択することもあるからです。
もし副作用が出てしまったら
副作用を避ける努力をしても、副作用を防げない可能性があります。もし副作用が起きたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。医薬品を適切に使用したにも関わらず、重度の副作用で入院治療などが必要となった場合、その費用を公的に救済する「医薬品副作用被害救済制度」があります。