「子どもがお薬を飲んでくれない。どうすればいいの(トホホ)。」このような悩みは子どもを育てている親なら誰もが一度は経験することです。そして、この記事を読んでくださっている方はまさに今この悩みに悩まされ、どうすればいいのか困っているはずです。ここでは、そんな方のためにどのような方法を取りいれれば、子どもに薬を飲ませられるのか説明していきます。
親としての基本事項
子どもに薬を飲ませるとき、実は親の方に重要なポイントがあります。そのポイントとは、
・薬は子どもに味わってもらうものではない
・薬は子どもの健康のために飲むものである
この2点をしっかりと理解することがまず重要です。もちろん、薬の中には子どもが飲みやすいように甘くしてある薬もあります。しかし、子どもにとって美味しい薬ばかりを飲ませていたりすると、子どもが薬は美味しいものだと勘違いしてしまいます。そうすると、苦い薬をどうしても飲ませないときに、子どもが薬を嫌がり親が苦労することになります。すでにそのような苦労をされている親の方も多いかもしれません。
そうならないためにも、子どもに薬の味を伝えないようにしましょう。その代わり、「この薬は〇〇ちゃんの△△(病気の名前等)を直すために必要な薬だから飲もうね」などと、声をかけることが大切です。
ただし、子どもがどうしても飲まないときは薬を無理やり飲ませないよう注意してください。子どもが薬を飲むのは辛い経験であると覚えてしまいます。そのときは、薬を飲ませるのを一度諦め、これから紹介する具体的な方法を試してみるといいかもしれません。
薬の飲ませ方の工夫①飲めたら褒める
子どもは親に褒められることを照れたり喜んだりします。なので、子どもが少しでも嫌がっている薬を飲んだり、頑張って薬を飲んだりしたときは、いつも以上に褒めてあげるといいです。子どもが薬を飲むと褒められることを覚えると、苦しいことも少しは我慢できるようになります。時には、ご褒美を上げるのもいいかもしれません。好きな遊びを一緒にするなどしてあげましょう。
薬の飲ませ方の工夫②キャラクターを利用する
大人でも子どもでも、苦しいとわかっていることは自分一人ではなかなかできません。そこで、子どもにとって苦しい薬の服用をキャラクターが勇気づけるような工夫も一つの手段です。
いつも見ているアニメのキャラクターがいいでしょう。ぬいぐるみを子どもの近くにおき、キャラクターが子どもを励ましている雰囲気を作りましょう。「〇〇ちゃんが薬を飲むのを□□(キャラクターの名前)が応援してくれているよ」と声をかけたりするのも親の役目です。
薬の飲ませ方の工夫③子どもの同情心を煽る
子どもは親の気持ちに敏感である時期もあります。そこで、子どもが薬を飲まないときに、親は大げさなりに困ったリアクションを取ってみましょう。親が泣いてしまうと、子どもが同情から薬を飲んでくれることもあるでしょう。ただし、怒ったり叩いたりといったリアクションはいけません。ますます子どもが薬を飲んでくれなくなります。
薬の飲ませ方の工夫④病気が治ったときの声がけ
子どもに薬を飲んでもらうためには、病気が治ったときに掛ける言葉が大切になります。「病気が治ったのは〇〇ちゃんが薬をしっかり飲んだからだね」などと声をかけてください。薬の大切さを子どもにしつこいくらいに教えこむことで、徐々に子どもが薬の服用に変化が出て来ることでしょう。
薬の飲ませ方の工夫⑤最後は他人に相談
どんなに努力しても子どもが薬を飲んでくれないことは多々あります。そのときは、自分だけの力で解決しようとせず、子育ての経験のある方やお医者さんに相談するといいでしょう。これまでの自分では気が付かなかったことを教えてくれるでしょう。