「薬をいくつも同時に飲んで大丈夫ですか?」薬局で薬を処方されるときに、このように薬剤師に確認した経験がある方もいるでしょう。薬の専門家ではない方がこのような心配は抱くのはごく自然です。ここでは、そのような不安を取り除くために、複数の薬を同時に服用する際の対処法をまとめていきます。
薬の購入方法は多様
薬の購入方法は場所も時期もさまざまです。ご自宅の薬を確認していただくとわかると思いますが、購入場所はドラッグストアや薬局、購入時期は数年前から現在までさまざまな薬があることでしょう。なので、複数の薬を同時に服用することが安全か危険かを決めつけることはできません。しかし、危険かどうかをある程度判断することはできます。そこで、飲みたい複数の薬の購入方法が大きなポイントになります。
①同じ薬局で同時に処方された複数の薬
同じ薬局で同時に処方された複数の薬の場合、それらの薬を服用しても問題ありません。医師が危険な薬の組み合わせを処方しようとした場合には、調剤を担当する薬剤師が疑義照会(簡単に説明すると医師への再確認)を行っており、危険な薬の組み合わせを回避するようにしています。ただし、複数の薬がいつ処方されたものであるかは確かめるようにしてください。薬にも使用期限が存在し、それを過ぎていると効果が弱かったりします。
②同じ薬局で異なる時期に処方された複数の薬
同じ薬局で異なる時期に処方された複数の薬の場合、①とは異なります。このような場合は、新たに薬をもらう際には、薬局の問診票にその薬を記入しましょう。自己判断で複数の薬を同時に服用してしまうと、副作用などの危険があります。
③異なる薬局で処方された複数の薬
異なる薬局で処方された複数の薬の場合、②と同じです。異なる薬局の間では、患者の情報は共有されていません。なので、患者からの申告がない限り、患者が同時に服用しようとしている薬を把握することはできません。必ず問診票にその薬を記入しましょう。
④残薬や市販薬を組み合わせた複数の薬
残薬や市販薬を組み合わせた複数の薬の場合、薬の組み合わせが膨大になります。なので、安全か危険か判断することは薬の専門知識がないと判断できません。必ず医師や薬剤師に相談した上で、服用するようにしてください。
まとめ
複数の薬を同時に服用することは安全であることも危険であることもあります。しかし、その多くの場合は、薬の専門知識のない方には判断することができません。自己判断ではどうにもならない場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。