日本では薬が薬事法で規制されています。同じように外国でも薬に関する法律が存在します。国が異なれば法律は異なるので、薬の規制も各国独自です。海外旅行などで、海外で薬を購入しなければいけないとき、その国の規制を理解していないと必要な薬を購入できない可能性があります。そこで、ここでは日本と海外の薬で異なっている点を説明していきます。

日本の薬と異なる可能性

世界には約200カ国存在します。日本の薬がすべての国のものと異なるわけではありません。日本と似た規制がかけられている薬が存在する国もあれば、異なる国もあります。なので、海外で薬を購入する際に、注意すべき「可能性」ついて簡単にまとめてみます。

可能性①名称の違い

日本と海外での販売名が同じであることはほとんどありません。なので、購入したい薬がある場合には、その薬の英語表記と含まれている成分の英語表記をインターネットなどで調べておきます。日本で販売されている薬のすべてが海外で販売されているわけではありません。調べた薬の英語表記をドラッグストアの販売員などに見せて、その薬が自分の滞在国で販売されているのか確認しましょう。もし販売されていない場合は、ほしい薬に含まれている成分の英語表記を見せ、似たような成分を含んだ薬を紹介してもらいましょう。

可能性②薬の用量の違い

同じ薬だとしても、日本と海外では薬の用量がまったく異なる可能性があります。薬の効き方は民族ごとに異なると言われており、日本での用量の数倍の薬を海外では販売されていることがあります。海外で薬を購入し服用する際は、その薬の用量に注意してください。

可能性③形状の違い

同じ薬だとしても、日本と海外では薬の形状も異なる可能性があります。日本では粉薬なのに、海外では錠剤で販売されているということです。

可能性④処方箋の必要性

国ごとにどの薬に処方箋が必要であるかは異なります。その薬を購入するためには、日本では処方箋が必要なのに、あの国では不必要であることもあります。海外で薬を購入したい場合には、その薬の処方箋の必要性を確認するようにしましょう。

まとめ

このように日本と海外の薬で異なる可能性のある点は多く存在します。海外で薬を購入するにあたって、一つ一つの可能性をチェックするのが面倒であると感じる方も多いでしょう。そのような方は海外に行く際には、万全の準備をしていくといいでしょう。海外に長期滞在で薬を切らしてしまった場合には、知り合いに頼んで持ってきてもらうという方法もあります。ただし、処方薬に関しては余分にもらったり、知り合いに持ってきてもらったりすることはできないので、注意してください。