人それぞれ年齢や体格、生活習慣、精神状態などは全く異なります。そのため、同じ薬を飲んだとしても、すべての人が同じ薬の効果を得られるわけではありません。中には副作用に悩まされる方もいます。自分の現状をしっかりと把握しておくことが薬の副作用などを避けるために重要になります。

それぞれの状況における注意点

妊娠中や授乳中の方

妊娠中や授乳中の方が気をつけるべきは、薬による赤ちゃんへの影響です。妊娠している時期、お母さんは胎内の赤ちゃんと血液などを共有しています。お母さんが服用した薬の成分は血液によって運ばれ、赤ちゃんにも薬が作用してしまいます。また、授乳している時期、赤ちゃんはお母さんの母乳を飲みます。お母さんの母乳には服用している薬の成分が含まれることがあるので、赤ちゃんにも薬の影響がある可能性があります。赤ちゃんに副作用などの危険性がある薬をどうしてもお母さんが服用しないといけない場合、断乳するなどして対処しましょう。

持病や現在治療中の病気がある方

持病や現在治療中の病気がある方は、新たに薬を服用する際は、肝臓や腎臓など病気の部位や処方されている薬に注意する必要があります。場合によっては、薬の効果が弱まったり副作用が起こったりすることが考えられます。

喫煙習慣のある方

喫煙は薬の効果を強めたり弱めたりします。それは、タバコの煙には数千種類の成分が含まれており、一部の成分が薬の代謝や排泄スピードに影響を与えてしまうからです。

習慣的に飲酒をする方

習慣的に飲酒をする方は、薬の効果が不安定であり、副作用が出る可能性もあります。肝臓の代謝昨日によって、薬の効果を強まったり弱まったりします。薬を服用する際は、飲酒の時間をずらすなどの対策を取るといいでしょう。

アレルギーのある方

薬物に対してアレルギーのある方は、アレルギー成分やそれに似た成分を含む薬を服用すると、アレルギー反応や副作用を起こす危険性があります。服用している薬でアレルギー反応や副作用が見られたら、薬の服用を止め、医師や薬剤師に相談しましょう。

乳幼児や子ども

乳幼児や子どもは大人のように身体の機能がまだまだ未発達です。処方薬の場合は薬剤師が乳幼児や子どもであることを考慮してくれます。しかし、市販薬の場合は親が責任を持って薬を選択する必要があります。薬の対象年齢や作用などをしっかりと確認した上で使用しましょう

ご高齢の方

肝臓や腎臓の機能は年齢を重ねるごとに低下傾向にあります。そのため、ご高齢の方は薬の成分が体内に残りやすくなっています。複数の薬を服用する場合、体内に残留している薬の成分どうしが相互作用し、薬の効果が弱まったり副作用が出たりする可能性があります。

集中力を必要とする方

薬によっては眠くなる副作用があるものもあります。集中力を必要とする作業や仕事がある方は、そのような薬の服用はなるべく控えるようにしましょう。重大な事故やミスを起こす可能性があります。

医師や薬剤師に現状を伝える

医師や薬剤師などは薬を選ぶ際にいくつかの質問をしてくれます。それは、患者の現状をsっかりと把握するためです。なので、医師や薬剤師などの質問に答え自分の現状をしっかりと伝えることが大切です。医師や薬剤師は伝えた内容をもとに、副作用などの危険性の低い薬を選択してくれます。