赤ちゃんが病気になると、親はなるべく早く病気が治ってほしいと願います。この願いを叶えるためにも、赤ちゃんに薬をしっかりと飲ませることが重要です。しかし、赤ちゃんに薬を飲ませるのは非常に苦労しやすいです。ここでは、親のそのような苦労を少しでも軽減するために、赤ちゃんへの上手な薬の飲ませ方を紹介していきます。

赤ちゃんの薬の種類は様々

赤ちゃんに処方される薬はみずぐすり、こなぐすり、座薬のいずれかが多いです。それぞれの薬の種類に応じて、上手な飲ませ方があります。

水薬の場合

水薬とは、医薬品を水に溶かした薬のことです。赤ちゃんのように錠剤や粉薬がうまく飲めない場合に処方されることが多いです。複数回の投薬量が一つの容器にまとまっており、薬剤師が「1回につき、◯◯mL飲ませてください」と指示されます。親は指示に従い、スポイトやカップを使いながら赤ちゃんに少しずつ飲ませていきます。

水薬の飲ませ方①スプーンの活用

水薬をスポイトでスプーンに少量入れます。赤ちゃんの口元にスプーンを運び、スプーンの傾きを調整するなどして、赤ちゃんが自分のペースで薬を飲めるようにしてあげましょう。

水薬の飲ませ方②ほ乳瓶の乳首の活用

まずほ乳瓶の乳首を赤ちゃんにくわえてもらいます。そして、水薬をスポイトなどで乳首の中に入れていきます。ほ乳瓶の乳首では、赤ちゃんに吸ってもらわないと薬を飲ませることはできません。どうしてもこの方法では薬を飲んでくれない場合、他の方法を試してみるといいでしょう。

水薬の飲ませ方③スポイトの活用

水薬をスポイトで少量取り、そのスポイトを赤ちゃんの口元に運びます。赤ちゃんの口のなかに少しずつ水薬を垂らしていきましょう。あまり多くの量を垂らしすぎると、赤ちゃんが咳き込んだりするので、気をつけてください。また、スポイトが赤ちゃんの口などに触れてしまったまま水薬の容器にスポイトを戻すと、不潔の原因になるので注意が必要です。

粉薬の場合

赤ちゃんが粉薬を大人のように飲むのは難しいことは想像できますよね。飲み込む前に、粉薬の苦さに耐えられず、吐き出してしまうからです。

粉薬の飲ませ方:水で練り団子状に

  1. 1回分の粉薬をお皿などに出します。
  2. 水を少し加えて、粉薬を練り、団子状にまとめます。
  3. 団子状の粉薬を指先につけ、子どもの上あご、またはほっぺの内側に貼り付けます。
  4. 湯冷ましなどを飲ませます。(母乳やミルクは控えましょう)

子どもの口の中に手をいれるので、必ず手は清潔にしてから作業を行うようにしましょう。

座薬の場合

座薬とは、肛門から入れて有効成分を腸に直接吸収させる薬のことです。解熱や吐き気どけの目的で赤ちゃんに使用することが多いです。他の薬とは異なり、冷蔵庫に保存することを忘れないようにしましょう。

座薬の使い方:先端を少しぬらす

座薬は先端が尖ったほうから肛門に入れていきます。薬の形状は薬が入りやすいように工夫されていますが、先端をぬらすことでより入れやすくなります。子どもとっても痛みが少なくなります。