薬を服用するときに、必ず何かと一緒に飲んでいるはず。何と一緒に飲んでいるのかはその人に習慣によって異なります。特に意識していない人が多いのではないでしょうか。しかし、実は薬を何と一緒に飲むかによって効果に差が出ることがあります。
水かぬるま湯と服用がいい
薬は水かぬるま湯と一緒に飲むのがいいと言われています。その理由はいくつかあります。
理由①食道をスムーズに通過させるため
薬を水かぬるま湯と一緒に飲むことで、食道が大きく広がります。そうすることで、薬が食道の途中でひっかかる心配がなくなります。もし薬だけで飲んでしまうと、食道でひっかかり、有効成分の吸収に時間がかかってしまいます。それだけではなく、十分な効果を得ることもできなくなるとも言われています。
理由②胃にやさしい
胃の中に冷たいものが入ると、胃の働きが低下しやすくなります。水やぬるま湯は胃の温度を下げることがないので、胃の働きはスムーズです。薬は順調に腸に運ばれ、有効成分が吸収されます。
理由③成分どうしの相互作用がない
水とぬるま湯は薬の成分と相互作用することはまずありません。しかし、ジュースや牛乳などの飲みものの場合、薬の成分によっては飲み物の成分と相互作用してしまうことがあります。薬が相互作用してしまうと、期待していた効果が得られないだけでなく、副作用を起こす危険性もあります。水とぬるま湯以外で薬を飲むときは、薬の飲み合わせには十分注意しましょう。
水かぬるま湯の量も重要
ここまでの説明で、薬を水かぬるま湯で飲むことが良いことはわかっていただけたでしょう。もう一つ大切なこととして、水とぬるま湯の量があげられます。目安となる量は「コップ1杯程度」と言われています。
量が少なすぎると、薬が食道の途中でひっかかる可能性があるからです。場合によっては、薬が気管に入ってしまい、呼吸が苦しくなることもあります。逆に、水の量が多すぎると、頭が痛くなったり疲労感を感じたりと健康によくないと言われています。
薬のおすすめの飲み方
薬を上手に飲むには、
- まず水かぬるま湯をコップ1杯用意します
- 用意した水かぬるま湯を口の中に入れます
- 薬を口の中に入れて、ごくりと飲みます。
- コップに残っている水で口に残っている薬を飲みます
こうすることで、口の中に薬が残りにくくなります。また、薬が舌に触れにくくなるので、苦い薬による苦痛を減らすこともできるでしょう。ぜひ試してみて下さい。